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このSSは全編をとうして前半シリアス、後半ギャグの二段構成になっております

あまりのギャップに驚愕しないようお気をつけください

[このSSは実際の企業・団体・人物・物理法則とは一切関係ありません]






漆黒のケだモノ@

writtenn by あかねこ






(あらすじ)

恭也がホテルで美沙斗さんと闘い説得には成功するが

爆弾から庇ったせいでBADEND後のお話です

ちなみに他のイベントを全て経験したご都合END直前です








あの事件から既に一ヶ月が経過しました

あの後、爆発現場から恭ちゃんは発見されませんでした

警察は爆発で欠片も残さず消し飛んだのだろうと結論をだしました

現場には大量の血痕と彼の愛刀『八景』しか残っていませんでした

動揺し混乱していた家族や友人・知人達も最近は落ち着いてきました

美沙斗母さんは、香港警防隊に入ったそうです

皆、依然と変わらない日常を過ごそうと頑張っています

そう、まるであの時

私達の大事な人がいなくなったことを

必死になって忘れようとしているように





事件が起こったのはそんな時でした

鳴海に最近、多数の行方不明者が出ているのです

さらに町のあちこちで人間の血痕が大量に発見されています

ニュースでは『怪奇!? 現代の神隠し!』なんて騒がれ

夜、町には誰も出歩かなくなりました

毎晩警察が厳重な見回りを行ない警戒していますが

行方不明者は一向に絶えません

そんなある日、リスティさんが高町家に訪ねてきました




13:20 高町家


「ハイ、ミユキひさしぶりだね」

火がついていないタバコを咥えながらリスティさんは椅子に座っていました

平日、高町家には自主休校している私以外にはいない

私は彼女の前にお茶を出して向かいの椅子に座った

「はい、あの出来事以来ですね、リスティさんはお元気そうで」

美由希は今、あまり人と話をしようという気分ではなかった

特にあの現場にいた人と顔を合わせると嫌でも思い出してしまう

思わず皮肉めいたことを言ってしまい美由希は後悔した

しかし、リスティは大して気にした様子もなく

「・・・そうだね、ミユキは少し痩せたかな?」

よく見れば美由希の顔は以前より細くなっていた

目の下には大きなクマができている

一目で重度の心労による衰弱だとわかる

「す、すいません! 私失礼なことをっ!」

あわてて謝り、頭を下げる

「いや、いいんだ、実はそのことで話があって今日は来たんだ」

まっすぐ見つめられ、その真剣な態度に美由希は姿勢を正す

「それって、恭ちゃんに関係あるんですか!?」

無言で頷き、リスティが話し始めた

「最近頻発している神隠しについてなんだが・・・・・」










昨日 02:33 ???


夜の道を一人の女性が歩いていた

スーツを着た典型的なOL

彼女は人気のない夜道を少し早足で歩いていた

こつ

「っ!?」

微かな足音が背後から聞こえてくる

こつ

「ひっ!?」

彼女は最近のニュースで神隠し事件を知っていた

こつ

「っっっ!!?」

僅か数メートル先の暗闇に確実に何かがいる

「い、いやぁ!!」

彼女は振り返らずに走り出した

しかし背後からの気配は相変わらず消えていない

むしろその存在感を増してさえいる

彼女は恐怖でその顔は涙や鼻水で汚れ

息が切れて大声を上げることさえできなかった

その時、視線の端、街頭の下に人影を見つけた

赤いコートを着た長身の女性であった

「た、助けて! 変な奴が追ってくるんです!」

彼女は赤いコートを羽織った女性にすがりいた

女性は一瞬驚いた表情を見せるがすぐに笑顔になり

「どうかしたんですか? 変なのって?」

まるで母親が子供に尋ねるように話しかけてくる

しかし、女性の表情は酷くおかしなところがあり

その笑顔はどこか人形じみていた

「あ、あの、さっきそこで・・・」 「みつけたぞ・・・」

静かな、それでいて殺気の篭った戦慄の声

「「!!?」」

驚いて二人が声のするほうを見るがどこにも人影が見当たらなかった

OLが再び女性に振り返ろうとした瞬間

ザン

赤コートの女性の右手が手首から切り落とされた

「いっっっ! ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

血が噴出す手首を押さえて倒れこむ女性

OLはその光景を驚愕の表情で見ていた

「――――――――!!?」

あまりの出来事に声が出なかった

視線は女性の手首を切り落とした張本人に注がれていた

漆黒のコート、襟で顔の半分を隠している男性

その手には奇妙に湾曲したナイフが血を滴らせている

現実的じゃない、OLはそう思った

男はOLに興味を示さずコートから無骨な拳銃を取り出し

ガァン! ガァン! ガァン! 

地面に倒れている赤コートの女性の腹、肩、胸を容赦なく撃った

「うあああぁぁがぁあああああああああーーーーーーーーー!!!」

正しく断末魔

赤コートの女性はそれっきり動かなくなってしまった

男がそれを確認するとOLの方を振り向く

「これで9人目か、さて・・・・・・・・・」

「ひぃ!!?」

自分も殺される、彼女がそう確信した時

「おい! そこでなにをしている!!」

「「!?」」

銃声を聞いた数人の警官とリスティが駆けつけてきたのだ

「今日は、ここまでか・・・・」

そういって男は背後の闇に溶け込むように消えた

一瞬、ライトに照らされた男の表情を見てリスティは驚愕した

「お前たちは奴を追え! お前はそこの女性を保護しろ!」

リーダーらしき警官がせわしなく指示を出している中

リスティは呆然と男の消えた闇を見ていた

忘れるはずのない、あの顔は・・・・・・・

「恭也・・・・なのか・・・・?」

リスティの呟きは誰にも届くことなく闇に消えていった








「・・・・・・・・ってなことが昨日あったんだ」

一通り話し終えてリスティは後悔した

美由希は俯き、声を殺して泣いていた

「・・・いきていたんだ・・・・・・・」

「あれが本物の恭也だって保障はどこにもないけど
私は間違いなく本物だと思う」

「どうしてそんなこといえるの!!」

「いいから聞け! 奴からは恭也と同じ波長を感じたんだ
指紋と同じで絶対に他人のとは間違いようがないんだ」

「そ、そんな・・・・・・」

「幸い、襲われた女性は重体だが死んではいない
だから恭也は人を殺してはいないんだ」

「でも・・・」

「いいか? 恭也が生きていたんだ、たとえ犯罪者でも
死んでいるよりはマシだろ?」

「・・・・・・・・・・・・」

「今日から警備を二倍にする予定なんだ
少しでも人手が欲しい」

「・・・・・・・・・・わかりました、私も行きます」

「耕介達も参加するから彼らと行動するといいよ」

「はい、リスティさんはどうするんですか?」

「僕はスペシャルゲストのおもてなしさ」

「は? なんですかそれ?」

「ひ・み・つ、だよ♪」

「はぁ?」











00:48 風芽丘高校前

「お待たせしました」

美由希が二本の小太刀を持ってやってきた

母から譲り受けた『龍麟』

兄の愛刀そして父の形見『八景』

学校の前には

耕介



知佳

那美

真雪

それぞれが複雑な表情で立っていた

「美由希ちゃん、これで全員かい?」

「えっと、じつわ・・・・・・・」

「?」

言い難いそうにしている美由紀の背後から

「「「「「「ジャーーーーーーーーーーーーーん!!!」」」」」」

月村 忍

ノエル

フィアッセ

フィリス

城島 晶

レン

が元気よく飛び出してきた

「あ、あんたら! どげんしてきたとね!?」

薫が驚きながらも怒鳴る

「そうですよ、今回は本当に危ないんですよ?」

一番頼りないくせに那美も口を出してくる

「そうだよ、ここは俺たちに任せてくれ」

耕介が皆を心配して言う

しかし、六人は揃って首を横に振り

「だって恭也が生きてるなんて聞いたらじっとしてられないよ!」

フィアッセが真剣な表情で

「担当患者の面倒は最後まで診るのが医者の義務です!」

フィリスが爽やかな笑顔で

「内縁の妻としては、夫のピンチは見過ごせないわよね!」

忍が悪戯っぽく

「師匠が悪事を働くわけがないよ!」

晶が確信をもって

「お師匠の無実はウチが証明してみせます!」

レンが力強く

「皆様は恭也様を信じてここに来たのです、どうかご同行を許可してください」

ノエルが皆の揺るがない決意を

それぞれ宣言した

「もちろん私も同じだよ、恭ちゃんのことを信じてる!」

まっすぐな視線で美由希も決心を述べる

耕介たちはお互いの顔を待て

深い、それでいてあきれた様なため息を吐いた

「やれやれ、この娘達は誰かに似て頑固たいね」

そう言って薫が耕介たちを見てお互い頷くと

嬉しそうな苦笑いで言った

「いいよ、一緒にいこうか」

「「「「「「やったーーーーーーーーーー!!」」」」」」

全員で万歳しながら喜んだ











00:13 大学病院

集中治療室

全身をチューブと包帯で覆っている女性が横になっていた

その姿は見ていて痛々しい

その周りでは看護婦がせわしなく動き回っている

「点滴そろそろ換えてちょうだい」

「あ、はい」

そういって看護婦が女性から点滴の針を抜こうとした瞬間

ピピピピピピピピピ!!!

心拍数を示す機材が激しい音を立て始めた

「いけない!!? 至急矢沢医師を呼んできて!!」

看護婦が叫ぶと

がばぁ

女性がいきなり起き上がった

「「な!!?」」

ぶちぶち強引にチューブを引きちぎり立ち上がる

そのせいで身体中の包帯が血で真っ赤に染まる

「ちょ、ちょっとあなた!!」

女性を止めようと看護婦が近づくと

「降魔ガ刻ダ!」

信じられない跳躍で三階の窓を突き破り外へと飛び出した

「う、うそ!!?」

急いで窓から外をのぞくが女性の姿は影も形もなかった

ぐに

「・・・・・・・・夢じゃないわね」

矢沢医師が病室に着いたとき

そこには腰を抜かした看護婦が二人いただけだった









あとがき


あかねこは二重人格ですので対話形式です

わるねこ「恭也が悪者とは、このSSイイね!」

よいねこ「いいわけナイでしょう!
      なんですかっ、この残酷SSは!?」

わるねこ「まあ、落ち着けよ、大丈夫だって
      恭也だってわかってるはずだぜ・・・・・」

よいねこ「そうですか!? そうですよね!
      私達の恭也様がこんなことするはずがありませんよね!
      恭也様はわかっているはずです!」

わるねこ「自分が変態猟奇殺人愛好者だってことがな」

よいねこ「ムキァーーーーーーーーー(怒)!!!」

わるねこ「次回へ続くぜぇ〜♪」


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