あかねこ屋敷
[このSSは実際の企業・団体・人物・物理法則とは一切関係ありません]





高町家(ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・)←効果音
     

「ふん♪・・・・ふん・♪・・ふーん♪」

台所では晶が鼻歌を歌いながら鍋をかき混ぜていた   

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

その様子を恭也はリビングから黙って眺めていた

レンは材料の買い物へ

美由希やなのはは久遠と庭で遊んでいる

桃子とフィアッセはまだ店で働いているだろう

「・・・・どれ、味はどうかなっと・・・・・・うん、よし♪」

スープを舐めてその味に満足そうに笑う晶

平凡な日常、しかしそれが幸せだと恭也たちは知っている

でもそんなほのぼの空間は高町家では長続きはしないものなのであった

「駄目だ! 駄目だ!! 駄目だーーーーーーーーーーっ!!!」

高町家には今日も恭也の絶叫が響いた









育って晶ちゃん

written by あかねこ
 








「うわぁ!? なんですか師匠!? いきなり大声だして?」

晶はびっくりして思わず鍋をひっくり返しそうになっている

「ちょっと、さっきの大声どうしたの!?」

「お兄ちゃん?」

「く〜ん?」

恭也の絶叫を聞きつけ美由希たちもリビングにやってきた

リビングにはテーブルに拳をめり込ませわなわなと奮えている恭也が

誰の目から見ても彼が普通でないことがわかるだろう

「し、師匠? どうかしたんですか?」

晶が恐る恐る尋ねると

「晶、おまえは非常に勿体ない・・・・・・俺はそれが悲しいっ!」

いきなり泣き出す恭也、さすがの彼女たちもこれには引いた

すると玄関から桃子たちの声が聞こえてきた

「ただいまー・・・・って、皆なにやってんの?」

「恭也なんで泣いてるの?」

「お、お師匠!?」

桃子、フィアッセ、レンも驚いた

「母さんっ!! 俺の悲しみの慟哭を聞いてくれ!!!」

桃子の足に縋りつく恭也

「ちょっ、恭也どうしたのよ? あんたどっかおかしいわよ?」

桃子はゾンビを振り払うように恭也を蹴り上げる(バイオハザードみたいに)

「ぐおっ!? ・・・・・・はっ!? すまない少し取り乱してしまったようだ
それというのも実は今ものすごく残念なことに気がついてしまったからだ」

そういいながら晶に視線を移す

「え? 俺?」

皆もつられて晶に注目する

「そうだ晶、俺はお前について重大なことに気が付いてしまったのだ・・・・」

「恭ちゃん、それって・・・?」

美由希が尋ねるが、恭也は答えず、全員にまず座ろうと促した

全員が席につくと今度は悲しみに満ちた目で晶を見ている

「で、恭也、なにが重大なのか説明してもらえるかしら?」

「ああ、そうだな、しかしそのために聞いておかなければならないことがある
まず皆は晶について日頃どういった印象をもっている?」

そういって全員を見渡し美由希を指名する

美由希「うーん、いつも元気いっぱいってことかなー?」

なのは「明るくて誰にでも優しいよ、クーちゃんもそう思うよね?」

久遠「く〜ん♪」

レン「馬鹿、単純、単細胞、凶暴、無知、下品、サル以下やな」

フィアッセ「素直で努力家だよねー」

桃子「お料理とか上手なのはいいんだけど
ちょっと女の子っぽくないところが桃子さん的に残念かなー」

桃子がそう言った瞬間

がん!

「そうっ!! まさにそこなのだっ!!! それが晶の致命的な欠点!
それは女性としての美徳が殆ど備わっているにもかかわらず!
男っぽい言動によって魅力のほとんどが失われてしまっていることなのだっ!!!」

テーブルを叩きながらどっかの(ギOン・ザO)総統のような熱弁をふるう

戦う時意外で恭也がここまで饒舌になるのも珍しい

普段は寡黙なゴルゴ13、高町恭也(Hの時もゴルゴ13)

尊敬する師匠から自分の存在意義を否定されてしまった晶

その表情は既に生気を失いかけている

「そ、そんな!? まさか俺が人気最下位だったのは・・・・・・」

「・・・・・・残念ながら・・・・・・・・お前の、想像どうりだ・・・・・・」

恭也は鎮痛な表情で言いにくそうに答える

晶はあまりのショックで目の前が真っ白になった

「あのー、そこで電波な会話しないでくれる?」

桃子からの突っ込みがはいる

「む、すまん・・・・しかし晶、諦めるのはまだ早いぞ」

恭也の一言に我に返る晶

「え!? 師匠、どういうことですか?」

「ふ、知れたこと、男らしくて駄目ならば、女らしくなればよいのだ!」

「で、でも、俺いまさら女らしくなる自信なんて・・・・・」

「安心しろ! 俺がお前の師匠になって特訓してやる!
美由希では失敗したが、お前は必ず最高のヒロインにしてやる!!」

「し、師匠っ! ありがとうございます!! 俺がんばってみます!!!」

そう言って恭也と晶は固く手を握り合った

「・・・・なんか、今聞き捨てならないことが聞こえたんだけど?」

世の中には知らないほうがよいことも多い

「そういうことなら桃子さんも協力するわよー♪」

「フィアッセも手伝うよー♪」

「なのはもー♪」

「く〜ん♪」

「ありがとう皆、何故そんなに楽しそうなのかはあえて聞かんが、ありがとう!」

「皆ありがとう! 俺、絶対女らしくなってみせるよ!」

こうして、晶と恭也の『女らしくなる』特訓が始まった!



「オサルにゃ無理やって・・・・・」

「私は失敗私は失敗私は失敗私は失敗私は失敗・・・・・・・・・」

二名ほど否協力的な者もいたが











step@ 『女らしい言葉使い』

「まず、その言葉使いがいかん、『俺』などと自分を呼ぶ女はいないからな
せめて『僕』とか『晶』とかで自分をよんでみたらどうだ?

「え、えっと・・・・・・・・・・・・僕・・・・・・・・?」

「声が小さーーーーーーーーい! いいか? 俺に続け!!
・・・・・・・・『晶のこと、スキ?』と言え!!!」

「「「「「おえぇーーーーーーーーー!!?」」」」」

全員(晶除く)が恭也のセリフに精神的に深刻なダメージを受けた

かつてここまで気色悪い主人公がいただろうか?(いや、いない!)←反語

首を斜めに傾けているさまがさらにキモイ

「おすっ・・・・・・・・『晶のこと、スキ?』・・・・どうでしょうか?」

デフォで上目使い出来るあたり晶もなかなか油断できない

全員が『か、かわいいじゃん!!!』と萌えたのは僕と君の秘密だ

「よぉぉしっ! 上出来だ!! やれば出来るじゃないか!!!」

「は、はいっ、ありがとうございます!」











stepA 『女らしいしぐさ』

「次は女性としてのしぐさの特訓だ!」

「はい、師匠!」

「よし、まずは歩いてみろ」

晶は言われたとうり歩く

しかし、堂々としすぎていてどこか女らしくない

むしろ戦場を闊歩する歴戦の将の風格である

「うーん、なにかが違うな・・・・・晶、俺の歩きをよくみておけ!」

「はい!」

そういって恭也が歩いてみせる

しゃなり・・・しゃなり・・・しゃなり・・・しゃなり・・・

「「「「「うげぇーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」」」」」

微妙にくねくねしながら歩く恭也の姿は最高にキモイ

なのはにいたっては既に気絶している

「さあ! やってみろ!!」

「はい!」

そんな周囲の惨状を気にすることなく晶は歩く

しゃなり・・・しゃなり・・・しゃなり・・・しゃなり・・・

「「「「「おぉーーーーーーーーー!!?」」」」」

さっきはあんなにキモかったのに、今度は可愛く見えるから世界は不思議だ

「よぉぉぉしっ!! 上出来だ!!!
続けて『女性らしい心得』の特訓だ」

「この特訓には特別コーチを呼んである、先生! 出番です先生!!」

すると扉の奥からノエルが出てきた

「女性らしいしぐさといえばメイド、メイドといえばノエルさん!
先生っ! お願いいたしますっ!!」

「はい、こんにちわ城島様、僭越ながら今回は私が指導を担当させいただきます」

「はいっ、ノエルさんよろしくお願いします!」

「で、まずはメイドの心得(基礎編)から・・・・・・・・・・・・・」


(小一時間後・・・・・)


「・・・・・・・・・・・・・・・・というわけでございます、ご理解いただけましたか?」

「はい、ありがとうございました!」

晶のメイドパワー(!?)が上昇した!










stepB 『女らしい姿』

「この特訓は母さんと俺が行う!」

「晶ちゃん、綺麗にしてあげるわよー♪」

「はい、よろしくおねがいします!」

「まず簡単な説明だが、服装や装飾品、化粧は母さん頼む!」

「まかしといてー♪」

桃子がどこからともなく大量の服を取り出し見せびらかす

そのどれもが『ひらひら』や『フリフリ』のついた少女趣味なものだった

「俺は晶の人体改造を行なう!」

「「「「「じ、人体改造!!?」」」」」

「し、師匠・・・・・・さすがにそれは・・・・・」

「ふ、安心しろ、不破に伝わる美容法を行なうだけだ
することも、ツボマッサージと食事改善だ
しかし効果は抜群だぞ、美沙斗さんもやっているしな」

「なんだ・・・・って、恭ちゃん、私そんなものあるなんて知らなかったよ!?
どうして教えてくれなかったの!!?」

美沙斗の美しさは皆にとって周知の事実である

どうあっても16歳の子持ちとは思えぬあの美貌

その美しさに秘訣があるならば知りたくなるのが人情だろう

「当たり前だ、これは秘伝中の秘伝、おいそれと使うわけにはいかん!
・・・・・・それに、美沙斗さんにも美由希には使うなといわれている」

「どうして!? 私だって綺麗になりたいよ!!?」

心からの本音、誰だって綺麗になりたいものだ

まして、ほとんど花がない美由希にとってはわりと死活問題

すると、ついに恭也が秘密を打ち明けた

「・・・・これは、貧乳にしか、効果がないんだ・・・・・・・」

時が、止まった

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

とたんに気まずい空気が蔓延する

「わかってくれたか?」

「う、うん、我侭いってごめんなさい・・・・・・・」

美由希(84cm)>>>>>>美沙斗(??cm)>>晶(66cm)

ここまで差がひらいていてはしょうがあるまい

『世界は僕らに優しくなかった』のである

「お、お師匠! それウチやったら平気でしょ?
ウチにやってみてくれませんか?」

レンが目をキラキラ輝かせながら詰め寄ってくる

「うむ、レン(59cm)なら『絶対』大丈夫だろう!」

なにげない一言はレンの心に深い傷をつけた

「よしっ! いくぞ、レン!!」

レンは覚悟を決めて目を閉じた

「は、はいっ!」

そして恭也は抜刀の構えをとると(刀はもってません)

大きく上体を捻り

「御神不破流秘伝・美人突指!!」

ぐさ

レンのお尻にふかぶかと人差し指を突き刺していた

ぐりぐりぐり〜

「★!!?#?○!ーーーーーーーーーっ!!!?」

つぽん!

ふら・・・・ふら・・・・・・・・・・・・ばたっ

声にならない叫びを上げながらレンは気絶した

しかしその表情はどこか恍惚としている(!?)

癖にならねばよいが・・・・・

「き、恭也なにやってんのよ!!?」

「こうして尻のツボを刺激することで女性ホルモン分泌が盛んになり
理想的な体型に近づくことができるのだ」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・あっそ」」」」」

皆が改めて御神流の奥の深さと恐ろしさを再実感した瞬間だった





















なんだかんだで一週間後


これまでの特訓をさらに効果的にするために

晶は様々な人のところに出向き修行をしてきた(恭也随伴)

step@ 『女らしい言葉使い』→鷹城唯子先生に師事

stepA 『女らしいしぐさ』→ノエルに師事

stepB 『女らしい姿』→桃子に師事

さらに恭也のツボマッサージ(北斗神拳もどき)によって

脅威の二次性徴をはたした晶

そんなP(パーフェクト)・晶が今日高町家に帰ってくるのである

美由希たちは楽しみ半分、怖いもの見たさ半分で晶を待っていた



がちゃ

「皆、ただいま」

まず恭也が部屋にはいってきた

しかし全員の視線は『やり遂げた漢の表情』の恭也ではなく

その後ろにいる人物に注がれていた

「みんな、ひさしぶりだねー♪ ただいまー、あはっ☆」

目の前でぴーすをしているこの生物はなんだろう?

鷹城唯子独特の甘ったるいしゃべり方を継承し

何故かピンクのやたら装飾品が多くついたメイド服

そして、フィアッセも真っ青のダイナマイトBODY!(B98W48H95)152cm

そこにむかしの晶はいなかった

その漫画のような極端な体型はもはや人間とは呼べない

そこには、『新たな生命体』が存在していた

「あれー? みんな黙っちゃってどう☆したのー?」

「ああ、きっと晶の変貌ぶりに驚いているんだよ」

恭也の言ってることに間違いはない

ただ変貌というよりもむしろ『進化』がただしい

「なあんだー♪ 心配しちゃったよ〜☆ぷんぷんっ!
ご主人様もイ・ジ・ワ・ルなんだからー♡」

晶がぽかぽかと恭也の胸叩く

「ははは、晶はお茶目さんだなー」

必要以上に大げさに動くP(パーフェクト)・晶

はっきりいって生理的にキモイ

恭也たちはなんて恐ろしいモノを生み出してしまったのだろう

もはや美由希たちはまともにその姿を見ることができなかった

この日、高町家に新たな住人が増えた

その名は城島・P(パーフェクト)・晶

こんにちわP(パーフェクト)・晶

そしてさようなら城島晶

僕らは君の事を忘れたりはしない

だからいつの日か帰ってきてくれ城島晶

君の帰りを僕たちは心から願う

美由希たちはそんなことを考えながら家出の準備を進めるのであった









(おまけ)

三日後には晶はあっさりと元に戻っていたそうな

どうやら巻島館長(マッスルロリ)にその姿がいたく気に入られ

執拗なストーカー行為の末、危うく押し倒されそうになったので

身の危険を激しく感じた晶は急遽元に戻ったのであった














あとがき


あかねこは二重人格ですので対話形式です


よいねこ「なんですかこのSSはっ!!? 私を馬鹿にしてるんですかっ!!!?
     どうしてこんな下劣なSSが誕生するんですか!!?」

わるねこ「そりゃあ、あれだ、あかねこが珍しく部屋を掃除してたら
     こんな懐かしい旧文明の遺物がでてきたからじゃねえか?」

よいねこ「なんですか、それは?」

わるねこ「あ? わかんねぇのか? たまごっちだよ、たまごっち!
     これぞ駄目人間御用達の電子ペット先駆者だぜぇ?」

よいねこ「どれどれ、あ、後ろにプリクラがはってありますよ!
     うわー、糞生意気そうな餓鬼ですね〜、見てくださいこの目つき!
     将来絶対に犯罪者になる目つきですよこれは!」

わるねこ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

よいねこ「ん? どうかしましたか?」 

わるねこ「・・・・そいつ、中学時代のあかねこだぞ?」

よいねこ「・・・・・・・・・マジ?」

わるねこ「・・・・・・・・・マジだ」







ハルマゲドンEND


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